2014年2月26日水曜日

魚の卵。その2

イクラ、数の子ときて、
その続きである。

子持ちししゃもが好きというよりも、
私が好きなのはやっぱり、
魚の卵、なのである。

なぜなら私は、
頭を食べない派だからである。

ちゃんとした人からは怒られる食べ方なんだろうなあ
と思いながら、いつも頭を残している。
ししゃもくらいは自分の好きなように食べたいのだ。

実を言うと、私が残しているのは
頭だけではない。

骨と皮も残している。

やってみれば分かることだが、
ししゃもの骨というのは残しやすい。

それこそマンガに出てくる魚のホネみたいに
キレイに頭ホネ尻尾という形で
残すことが出来る。

私が食べるのは卵と
背中についた、ほんの僅かな肉だけである。

ししゃもというのは、独身の男が
もっとも手軽に食べることが出来る焼き魚なのである。
コンビニに売っているのだ。

私などは、コンビニでししゃもの味を覚え、
ししゃもが食べたくて
魚焼き器のようなものをわざわざ買ったほどである。

もっともこの機械は魚焼き専用というわけではなく
あくまでも電気網焼き機である。
焼き肉でも厚揚げでも
なんだって焼くことが出来るのである。

早い話が酒飲み専用マシーンだ。
余談になるが、
ししゃもの背中の肉は結構好きだ。
密かな楽しみと言っていいと思う。


さて、辛子明太子である。
 
酒のツマミによし。
ご飯の友によし。
スパゲッティーに、なおよし。

これほどの食材が他にあるでしょうか。

ちなみに私は、お菓子というものを普段食べない。
食べたいとも思わない。
食べる習慣がないのである。

そんな私でも、辛子明太子味のお菓子なら
たまになら食べてもいいと思う。

実際、お菓子を食べない私が
時々は買って食べるのである。

そして美味しいのだ。

ふと目に止まって、
明太子味のスナック菓子を買う。
そうすると二三日はその味が忘れられず

悶々とした結果
4日目ぐらいに再びまた同じスナック菓子を
買ってしまうのである。

それほど私は、
辛子明太子の味の虜になっているのである。

私が博多の人間を
ほんのちょっと尊敬しているのは
辛子明太子のせいである。

それだけ好きな辛子明太子であるが、
皮は残す。

私が好きなのはあくまでも
魚の卵なのである。


2014年2月24日月曜日

魚のたまごについて。その1

魚の卵が好きである。


イクラ。
数の子。
子持ちししゃも。
辛子明太子。


どれも好物だ。
寿司屋に行っても私なんかは
イクラを食べる時には少し特別な気持ちになる。


あの一粒一粒が口の中で潰れていく感触がたまらない。
見た目も美しいと思う。


軍艦巻きという形は、
美しさの1つの究極ではないだろうか?
と、時々考えたりもする。


もちろんウニの軍艦巻も美しいのだが、イクラの美しさにはかなわない。
そしてあの姿は常に、のりやわさび、酢飯の匂いも伴っている。
寿司の匂いを思い浮かべずに、
イクラやウニの軍艦巻きを思い浮かべることは不可能なのだ。


もちろん、他にも美味しい軍艦巻きはたくさんある。
ツナマヨやねぎとろ達である。


マグロユッケというのもあって、これも美味しい。
トロトロの卵が乗っていて、たまらない。
この卵はマグロの卵ではなくて、大きさから想像すると
おそらくは、うずらの卵である。


うずらの卵の話が出たので、ついでに話しておく。
煮玉子軍艦のことである。


本来であるなら、ラーメンに乗っているものであるべき煮玉子を載せた
煮玉子軍艦という寿司が存在する。


こう言うと、私がまるで煮玉子軍艦の存在を否定するかのようであるが逆である。
はじめて口に入れた時の感動を今でも覚えている。


世の中にある寿司ネタの中で一番美味しいのは煮玉子である。
と、その瞬間私は確信した。


もちろん間違いである。


誰が何といっても、軍艦巻きの王は、イクラである。
もっとも、寿司全般の王ではないが。



イクラが軍艦巻きの王なら、
数の子は正月の王である。


もちろん、寿司のネタにも数の子はあるのだが、
そこは本来数の子のいるべき場所ではない。


あくまでも、寿司ネタとしてに数の子は、
ちょっと応援に来ました感が抜けていないのである。


そこへいくと、正月の数の子は間違いなく、
主役であり、王である。


雑煮、おせち料理、餅等、
正月には数の子に並ぶスター級の食材がたくさんある。


ではなぜ、それらのスター級の食材があるのにもかかわらず
それらを差し置いて数の子が王でいられるのか。


答えは値段が高いからである。


そして、数の子が王であることは間違いないのだけれど
世間でちやほやされるのは、
王とは限らないのである。