2014年2月24日月曜日

魚のたまごについて。その1

魚の卵が好きである。


イクラ。
数の子。
子持ちししゃも。
辛子明太子。


どれも好物だ。
寿司屋に行っても私なんかは
イクラを食べる時には少し特別な気持ちになる。


あの一粒一粒が口の中で潰れていく感触がたまらない。
見た目も美しいと思う。


軍艦巻きという形は、
美しさの1つの究極ではないだろうか?
と、時々考えたりもする。


もちろんウニの軍艦巻も美しいのだが、イクラの美しさにはかなわない。
そしてあの姿は常に、のりやわさび、酢飯の匂いも伴っている。
寿司の匂いを思い浮かべずに、
イクラやウニの軍艦巻きを思い浮かべることは不可能なのだ。


もちろん、他にも美味しい軍艦巻きはたくさんある。
ツナマヨやねぎとろ達である。


マグロユッケというのもあって、これも美味しい。
トロトロの卵が乗っていて、たまらない。
この卵はマグロの卵ではなくて、大きさから想像すると
おそらくは、うずらの卵である。


うずらの卵の話が出たので、ついでに話しておく。
煮玉子軍艦のことである。


本来であるなら、ラーメンに乗っているものであるべき煮玉子を載せた
煮玉子軍艦という寿司が存在する。


こう言うと、私がまるで煮玉子軍艦の存在を否定するかのようであるが逆である。
はじめて口に入れた時の感動を今でも覚えている。


世の中にある寿司ネタの中で一番美味しいのは煮玉子である。
と、その瞬間私は確信した。


もちろん間違いである。


誰が何といっても、軍艦巻きの王は、イクラである。
もっとも、寿司全般の王ではないが。



イクラが軍艦巻きの王なら、
数の子は正月の王である。


もちろん、寿司のネタにも数の子はあるのだが、
そこは本来数の子のいるべき場所ではない。


あくまでも、寿司ネタとしてに数の子は、
ちょっと応援に来ました感が抜けていないのである。


そこへいくと、正月の数の子は間違いなく、
主役であり、王である。


雑煮、おせち料理、餅等、
正月には数の子に並ぶスター級の食材がたくさんある。


ではなぜ、それらのスター級の食材があるのにもかかわらず
それらを差し置いて数の子が王でいられるのか。


答えは値段が高いからである。


そして、数の子が王であることは間違いないのだけれど
世間でちやほやされるのは、
王とは限らないのである。

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